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11月3日

この日は年間、数回ある晴れの特異日。
ってことで、明日は少し北風が冷たいみたいだけど、とんでもなく晴れるはず♪
いよいよ、秋本番で徐々に海の中も寒さを感じるようになってきているので、インナーやボートコートで暖かさを確保すべし!
上手く組み合わせれば、今月一杯はまだウェットでも快適なダイビングが楽しめるはず。
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海の男の底力を見せ付けられた日

寝る前、目覚めた直後、そして朝食後に確認した全ての天気予報で晴れのマークが出ていたその日の串本は、いつもより少しだけ暖かいけれど、ぶ厚い雲に覆われた曇り空の朝だった。

ゲストは高校受験を控えた中三のお嬢さんと、娘さんを受験のストレスから少しでも解放してあげようと、海に連れてきてあげている優しいお父さんの親子バディ。
ガイドは女性スタッフで、今にも雨が降り出してきそうな鉛色の空を見上げて呟いた・・・『天気予報って凄い確立で外れるね』。
この時何気なく放った彼女の一言が、あのとんでもない自然現象を予言していたなんて、その場にいた誰も想像すらできなかったんだ。

いつも通りの出港、そして久々にWアーチのある白島へ。
遥か遠くの空は明るく、数時間後には覗くであろう太陽が、暖かく、そして柔らかい光を放っていた。
潜りはじめてすぐ、見覚えのある大きなシルエットが目の前を横切った。
サイパンで、テニアンで何度と無く見ることの出来た水玉模様の背中と、細長く伸びたフェンシングで使われるサーブル(あってるかな?)のような尾。
見間違うはずも無い、スポテッド・イーグルレイ(マダラトビエイ)だ。
幸先良く、アーチを目指し根魚やキビナゴの魚群を堪能。
いつもより少し短めの潜水時間でEXITに向かった。
いつも見慣れているはずの船底が異様に揺れていることに気付いたのは、水面まで3メートルほどのところで、体の中に溜まった窒素ガスを減らすための安全停止をしていた時だった。
潜る前には穏やかだったはずの海。
急に風が強くなったのかと思いながら、静かに船に上がった。
その直後、俺が目にしたものは信じられないぐらいに暗くなった西の空だった。
時間は午前10時30分頃。
日暮れが早くなったこの時期であっても明るさを失うには7時間ほど早い。
考えられることは只一つ、猛烈な雨が近づいてきていた。
俺が船に上がってから5分ほどして、女性ガイドと共にゲストも船に上がってきた。
まさにその刹那、痛いほどの大粒の雨がまるでバケツをひっくり返したかのように降り出した。
船の上にいながら、マスクをしないと前を見ることができない激しい雨。
わずか数十メートル先が真っ白になっている。
当然、陸地は影も形も見えない。
幾ら操船経験の長い船長でも、この視界の中では安全に航海することが危ぶまれる。
海面に目をやると、そこは摩訶不思議の世界が広がっていた。
あまりにも激しすぎる雨の粒が海面に叩きつけられ、跳ね返る水しぶきが高さ20センチほどまで飛び上がってきている。
まるで海の中から水が飛び出してきているようだ。
リドリー・スコット監督の『白い嵐』WHITE SQUALLを思い出した。
安全のため、アンカーリングをしてその場のとどまる事が正解なのか、或いは他の選択肢を選ぶべきなのか。
判断を迫られていたその時、ふと辺りを見渡すと数隻の船影が。
いつも利用している港を基地にしている、凄腕の漁師達が等間隔で隊列を組んで帰港しようとしている。
瞬間的な船長の判断で、その列に加わることができたのは、船長一流の読みだ。
視界の殆ど無い状態で無事港に帰りついたとき、ようやく雨は小康状態になりかけていた。
港に帰りついたときの安堵は何者にも代えがたいものだった。
直後に船長が発した言葉と、俺の感じた野生の勘は同じことを告げていた。
もう一雨来る。
それを裏付けるように、次々と港の中に戻ってくる漁船たち。
雨の降り始めから船が船団になるまでの時間は、わずか数分。
テレビやインターネットに頼らず、自分達の経験で空や風や海を感じ、変化を読む。
海の男の底力を改めて見せ付けられた日。
いつも見慣れた漁師が操る漁船が、とてつもなく格好のいいちょいワルオヤジを乗せた船団に思えた。
2本目のダイブをキャンセルし、ショップに帰り着いた頃には海は再び10メートル先も見えないような豪雨にさらされていた。

雨の中で器材を洗い、すっかり塩気の落ちた体をシャワーで温めてから着替える。
ランチを食べながらログ付けや、近頃話題の食品衛生について色々と話をしていると、気付けば雨は上がり青く美しい空が広がっていた。
その日の午後は、夕陽が沈むまでずっと眩しい陽射しが降り注いでいた。
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秋の日はつるべ落とし

今日は中浅地と浅地のダブル浅地コース。
水面から無数の魚影が見え、一部は水面まで飛び跳ねていた。
そろそろ鍋物の美味しい季節。
海の中も鍋にしたいお魚さんが増えてきた。
イシダイやイシガキダイ、スジアラやアカハタ。
うーん、実に美味そうだ。
今日のイチオシは浅地で見かけたネオンワームゴビーと中浅地のスジクロユリハゼ。
どちらも結構な深場での遭遇なので、あまりじっくりと観察できないのが悲しい。
今日の陽射しは強烈で、少し日焼けが痛いぐらい。
風はひんやりと心地いいんだけど、器材を洗う時の水の冷たさが切なくなってくる。
写真は串本の町中へ買い物に行った帰り、あまりに綺麗な夕陽に車を停めて思わず撮った一枚。
見つめていると、ほんの数分で海面に太陽が消えていってしまった。
春の桜の散り際と、夏の終わりの蜩の鳴き声、そして秋の夕陽は切なさの代名詞。
思えば寒くて辛い冬はあまり切ないと感じることが少ない気がする。
春へ向けて気持ちが昂ぶるからかな。
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超接近♪

大学の後輩のKが広島から片道600キロの道程を、愛車のアルファロメオをかっ飛ばして潜りに来てくれた。
学生の頃はダイビングサークルの3代目のリーダー(ちなみに俺は二代目)で、今は年間何度もヨーロッパと日本を行き来する国際派だ。
現役の学生の頃はインストラクターとしても活躍、長身で細身でいわゆるイケメン。
俺と違ってそりゃモテまくり。
羨望だね。
でも、思いっきり自分を捨ててはじけまくる3枚目のキャラは、本当に愛すべき存在だ。
彼が串本の海で潜るのは7年ぶり。
昔の方が良かったと言われないように、いい海を見せてあげたい。
彼以外の今日のゲストは殆どが経験が豊富なダイバー。
天気予報では台風の影響で海上の風が強く、うねりも3メートル。
でも、実際はちょこっとうねりがある程度でほぼ凪。
一本目はサザンロックへ。
エントリーすると、相変らずの魚影の濃さ。
今日はやけにモノトーンが目に付いた。
アジアコショウダイの幼魚から始まり、マダラタルミの幼魚にスミツキベラの幼魚。
パンダ柄の愛らしい魚達だ。
ドロップ沿いを進むと眼下に大きな生き物が。
ウミガメがお昼寝しているようだ。
ゲストと一緒にちょこっと近づいてみたらギリギリ触れられるぐらいの距離に。
そこで衝撃的な場面が!
一番近くまで寄ったゲストの方をチラリと見たカメが、芸人顔負けの二度見を!!!
思わず爆笑してしまった。
そろそろと動き出し、途中から加速して視界から消え去ってしまったけど、もうカメに夢中だった♪
その後はオーバーハングの入り口付近でまたまた登場のニシキヤッコの幼魚やタテジマキンチャクダイの幼魚、モンガラカワハギの幼魚などを観察しながらアンカーへ。
二本目は島廻り。
ゲストの希望でリョウの根のルリハタを観に。
ドロップ沿いを進むと見渡す限りのキビナゴの群れ。
一番潮あたりのいい場所へ進むと、メジナとイサキのごちゃ混ぜの超大群が!
見とれかけているとふと大きな影が目に飛び込んできた。
ウォ!!!
久々のマダラエイが大きな姿が。
1.5メートルはあり、お供に連れている魚はコバンザメの仲間で大型のスギという魚。
お供も1.2メートルほどあり、大迫力。
ちょっと近づけるかと追い越して、進行方向の先に回りこんでみたらなんと着底してくれた。
さらに俺に向かって真っ直ぐ進んできて、あわや正面衝突!
エイと俺の距離は数センチで俺がしゃがんでなんとか接触はかわせたけれど、あんな至近距離でエイの裏側を見たのはもちろん初めて♪
水族館でしか見ることのできないようなシーンを生で見れた俺はもちろん大興奮!!!
こんな時に動画が撮れるカメラがあれば・・・せめてカメラだけでも欲しいと切に願ったが、俺はガイドしながらカメラを扱えるほどの器用さは残念ながら持ち合わせていないので、いつかのファンダイビングまでお預けだな。
マダラエイの興奮冷めやらぬまま、リョウの根へ移動し、ルリハタを観察。
穴の奥にはショウグンエビ、アオギハゼ、コクテンベンケイハゼや見たことも無いベニハゼの仲間が。
そしてここにもニシキヤッコの幼魚。
もはやレギュラーに定着しそうなこのヤッコ。
温暖化の影響なのかなぁ。
島廻り本根に戻りながら濃すぎる魚影をチェック。
EXIT後には晴れ男パワー全開で暑いぐらいに眩しい太陽が!
明日もいい海が待ってる♪
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先日、Y港の側を車で通過しようとしたとき、白煙を吹き上げる黒い塊が海に浮いているのが目に飛び込んできた。
瞬時にそれが潜水艦だと分かったのは、俺の大好きな映画『亡国のイージス』でそこの地名が出ていて、軍事関連の施設があるんだなぁとおぼろげに記憶していたから。
サイパンで観光用の黄色い潜水艦はよく目にしていたけど、普段は海の底で国防に携わってくれている潜水艦を目にするのは初めてのことだった。
これは!と思い、できるだけ近くまで寄りたかったんだけど対岸の防波堤が精一杯。
標準レンズの俺のカメラじゃあまり大きくは写せなかった。
でも、考えたらあまりはっきり写してしまうと色々と問題があるのかな、なんて考えたりもしながら、一応写真を載せてみよう。
で、冷静に周囲を見渡すと皆さん、釣りや日光浴に夢中で潜水艦なんて見向きもしていない。
ってことは、ここの港では決して珍しい光景ではないってことなんだ。
同じ海に潜る仕事をしているもの同士で、何か共通の話題でもあるかななんて考えてみたけど、よく考えりゃ仕事内容が違いすぎるので厳しそうだ。
先月知人に借りた本が第二次世界大戦中のドイツ軍の主力潜水艦Uボートにまつわる内容のめちゃくちゃ面白い本だったので、俺は近頃潜水艦に興味津々。
いつか、生身ではいけない本当の深海の世界を覗いてみたいな。

さて、今週末は肌寒い気温でも晴天に恵まれて極上の海だったそうだ。
そうだと言うのは、俺は今週末は所用で海に出かけられず(><)
今週の海の様子はシーメイトホームページのOCEANをクリックすると動画でじっくり見ることができるので、串本の海に興味のある方も、今のところあまり無いよって方も是非とも見てもらいたい!
魚が湧いてるところもあるんだから!!!
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